基本を大切に「逞しい資産」を創る

2017年8月9日

あくまで私見ですが、仕事、勉強、スポーツ等々、何でもそうですが、一般的にやればやるほど情報量も増え、スキルも向上していく一方で、最初に学んだ基本的なことを見失ったり、疎かにしてしまったりするケースも増える気がします。

資産運用についても同様のことが言えます。詳しくなればなるほど、詳しく見れば見るほど、些細なことが気になり、資産運用の成功から遠ざかっていく(資産運用で失敗する)。そんなことが頻繁に起きたりするから厄介です。そういった意味でも、間違ったかたちで資産運用を学ぶことは大変危険です。むしろ学ばなかった方がマシだったりします。

このような事象が起きてしまうのは、人間心理として致し方ないことではあるのですが、なるべくそうならないために、常に「資産運用の基本に立ち戻る」ことが大切です。

例えば「長期投資の基本」として、以下の3つの当たり前のことを、頭に深く刻み込んでおくだけでも資産運用の失敗確率を減らし、長期的な成功に導くことにつながります。

①金融市場の収益(リターン)と変動(リスク)はセットになっているいう認識。

②長い目で見れば金融市場は成長する。そこにリターンはあるという信念。

③リターンに付随する変動は「高い確率で報われるリスク」であるという理解。

実は誰もが自分だけは「リターンだけ欲しい。リスクはいらない。」と、心のどこかで思っていたりします。私自身もそうですが、人間は思った以上に身勝手なのですねー。しかしそんな幸運が起こることを願うのはやはり贅沢すぎるのです。(本当にそれが幸運かは疑問だか…)

「変動があるから成長がある。」「変動がないところに成長はない。」

この事こそが、資産運用に限らず人生全般の基本(原理原則)ではないでしょうか?

例えば子育てにおいて、あまり子供を過保護にし過ぎると、ひ弱な子供に育ってしまうのと同様、資産をあまり過保護にして、変動から守ろうとしすぎると、長期的にはインフレに負けてしまう「ひ弱な資産」になります。

多少変動に晒して、苦しい場面を経験したりすることで、資産は本当の意味で「逞しい資産」となって価値を生み出していくのだと思います。

「 逞しい資産」こそが、皆さんの長い人生を豊かな方向に導くのだと思います(ひ弱な資産では駄目なのです)。

資産運用の仕事を30年ちかくやってきて、そのように感じる今日この頃です。