投資センス

2017年8月9日

投資で成功するためにはある種のセンスが求められる。投資センスとは暗黙知のようなもので、なかなか言葉にするのは難しいが、この人はセンスがいいなという人は意外と少なく、大多数はあまりセンスがいいとは言えない。だからこそ、アドバイザーとしては、たまにセンスのいい人に出会うとうれしくなるのである。

最近、ビットコインなど仮想通貨に興味を持ち、投機目的で買っている人もいるが、そのような人は、例外なく投資センスはない。センス0ではなくマイナスである。わかっている人は仮想通貨など買わないし、そんなもので儲けても仕方ないことを理解している。

仮想通貨にむらがる人達は、基本的にリスクやマーケットの本質について理解していない。よって高い確率でどこかのタイミングで痛い目に合うことになる。もちろん宝くじが当たる人がいるようにビットコインで儲かる人もいるのだが、仮想通貨への投機は少なくとも現時点では邪道と言っていい。フィンテックブームに乗って次々と生まれる仮想通貨は、まさにオランダのチューリップバブルの際に次々と生まれた新種の球根と同じである。投機家は、チューリップの球根と同様に仮想通貨の本質的な価値をみることなく、なんとなく価格が上がりそうだから買っている。歴史は繰り返す。仮想通貨ブームは、投資センスのない人がたくさんいるため、しばらく続きそうであるが、遅かれ早かれ終息するだろう。

当社は、長期投資の王道を多くの人に実践してほしいと考えている。偽物ではなく本物の資産に投資するべきである。若いうちからしっかりとした考えのもとで長期投資を実践すれば、人生においてお金に困ることはないだろう。いつの時代も偽物は滅びるが本物は生き残るからである。不確実な未来に対して、時間をかけてしっかりと準備することが大切である。

仮想通貨だけではなくFXや株式においてもキャピタルゲインを狙って短期売買で一喜一憂する人は世の中にたくさんいる。高い確率でみんな失敗することになるのだが。投機であろうが投資であろうが基本的には自己責任であるため、すべてを否定するつもりはないが、そもそも資産運用はエンターテイメントではない。たまにお客様から『中浜さん、なんか面白い商品ないですか?』と聞かれることがあるが、投資にエンターテイメントを求めないでほしいと答えている。

投資は、預金と同様に実につまらないのだ。つまらないけど大切なことってありますよね。

昨日、投資経験のない若い男性がビットコインを遊びで買っていますと言っていたので、『かっこ悪いですね。大切なお金だから、ちゃんと運用したほうがいいですよ。』と言っておいた。

資産運用で成功するということはビジネスで成功することと同様に忍耐と時間を要する。安易に利益を追い求めるのではなく、時間をかけて資産を育てていくことが投資の王道である。